約1/20スケールでゴム動力仕様、実物と同じように二重反転スクリュー装備です。動かして遊ぶ事が最優先なのでディティールはほとんど省略しています。そのうち気が向いたらディティールの追加も行うつもりです。
本体の円筒部分はφ32mmの塩ビパイプ、前部の楕円半球と、後部の円錐状部分は原型をMODELAで作り、1.2mmプラ板のバキュームフォームで製作しました。写真はMODELAで作ったバキュームフォームの原型です。
二重反転部は内軸がφ2mmの真鍮線、外軸がφ3mmの銅パイプです。
ピニオンギアとクラウンギアを2mm厚のアルミ板で組んだギアボックスに取り付けています。
ギアボックスは10x10mmのL型アルミアングルに取り付け、これを塩ビパイプにネジ止めしています。
クラウンギアには1つ穴を開けてあり、ここに針金を挿す事でゴム巻き時のストッパーにしています。
スクリューの羽部分は0.5mmの真鍮版で、軸部分はφ8mmプラパイプを芯にしてエポキシパテで円錐台に形を作りました。
動力のゴムは最初は何処の店でも売っている、ユニオンのライトプレーン用のゴムを使っていたのですが、航続距離を伸ばすためにライトプレーン競技用のものに変更しました。今回は"FAI Tan Super Sport rubber"のゴム幅1/8インチを2ループで使いました。 この変更でゴムを倍以上巻けるようになり大幅に航続距離が伸びました。
このゴムはKOTOBUKI Air Kraftや都立模型店で扱っています。
7/19に都内某所で行われた水ものオフで実戦デビューしてきました。
敵艦に向かう93式魚雷。
現状で直進性、航続距離は十分(500回巻きで10m近く走りました)ですが、スピードが今ひとつだったのでゴム幅とループ数の組み合わせはまだ研究した方が良さそうです。強度的には問題なさそうなので同じゴム幅で3ループか4ループにすればスピードも上がると思います。フネカンで実験してみます。
自動浮沈の方式は昔は山田模型、今は童友社から出ているイ号、Uボートと同じくセイルのレーダーが潜水すると水流で倒れ、これと連動した潜舵が上げ舵になり浮上するようになっています。
Dragonのアルファ級は船体が上下に分割されているので上部には自動浮沈の機構を作り隙間にはスタイロフォームの浮力材を入れます。下部には電池とモーターを配置しネジで上下を固定できるようにします。
まずは自動浮沈の仕掛けを仕込みます。セイルの後ろ側に幅2mmぐらいのスリットを開け、ここにレーダーを取り付けます。レーダーと軸受けはプラ板で作りました。写真ではまだ支柱のみで水を受けるレーダー本体は取り付けていません。
バウプレーンの軸受けは船体に直接穴を開けても良かったのですが、穴を開ける位置のプラが薄く強度が不足しそうなので銅パイプで作りました。この軸受けにステンレス線の軸とプラ板で作ったリンク用のクランクとバウプレーンを取りつけます。クランクの前部には重りとしてM3のナットを接着しています。(写真右)
これをレーダーと連動するようステンレス線でリンクします。(写真左)
これにより浮上状態ではバウプレーンは下げ舵になり、潜水しレーダーが倒れると上げ舵になります。ここが自動浮沈の肝なので軽く確実に動くように十分調整します。
電池は単3を2本使用し、RE-140モーターを駆動。モーターとスクリューは直結です。モーターは端子側はプラ版で覆い、隙間をエポキシ接着剤で埋めて防水、出力側はアクリル板で穴を塞ぎ、軸はバスコークで防水しています。
電池ボックス部を作って、電池を入れてみるとずっしりと重く浮力が足りるか心配になってきました。ボックス上部に蓋を接着する前にビニールテープで仮止めして確認したところ、隙間にスタイロフォームを詰めても浮いてくれません。という事で仕様変更、単4x2にしました。それでもモーターが重く後部が沈んでしまうので前部に鉛線を入れてバランス調整するとギリギリ中性浮力ぐらいでした。
これで取りあえず完成したので、試験走行してきました。
電池が新品の時はトルクに負けて横転してしまいましたが、電池が少し弱ると無事1m間隔ぐらいで自動浮沈してくれました。
フネカン本番までにスクリューのピッチを変えて対策するつもりです。